日本は、先進国の中でも特に、化学物質過敏症やシックハウス症候群で悩んでいる人たちが非常に多い国です。
これらは、住環境で肌に触れる部分から出ている化学物質が原因になっていますが、実際に病気に悩まされている人たちには、とても切実な問題です。
多くの人は、そういう化学物質が健康に悪いことをご存知ですし、自然素材を使った家づくりをすれば、そういう悩みが解決されるものと勘違いしがちです。
『自然素材住宅』という名前が付いているだけで、安心される方も多いでしょう。
しかし、そうした人たちが手にしている自然素材住宅が、本当に健康に良い住環境になっているかといえば、残念ながら、そうはなっていないことが多いのです。
子供たちがアトピーで悩まされないように、健康な家を作ろうと、塩化ビニル製のクロス(通称、塩ビクロス)を使わず、珪藻土の塗り壁にした・・・なんていうお話を、良く聞きます。
TVや新聞で騒がれて以来、塩化ビニル製クロスや合板フローリングなどの石油化学製品で建てた住宅の弊害も、だいぶ広く知られるようになってきました。
しかし残念ながら、子供たちのアトピーがひどかったので自然素材の家づくりにしたにもかかわらず、アトピーが治るどころか、かえって悪化してしまった・・・などという声を聞くことが少なくありません。
石油化学製品を使わない家づくりをしたつもりが、結果的に石油化学製品と似たような素材の家を建てているケースがとても多いのです。
このホームページに書かれている全てを実行されるという必要はありませんが、内容を頭に入れて自然素材の住宅建築やリフォームを考えることは、必ずや皆様のお役に立てるものと信じております。
新築、リフォーム、信州移住など是非ご相談下さい。